秋の 紅  


  嵐吹く 三室の山のもみぢ葉は 龍田の川の錦なりけり     能因法師 
  奥山に もみじ踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき   猿丸太夫 
  吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ 文屋康秀 
  小倉山 峰のもみぢ葉こころあらば 今ひとたびの御幸待たなむ 藤原忠平 
  見る人も なくて散りぬるおく山の 紅葉は夜の錦なりけり   紀貫之
  ちはやぶる 神代も聞かず竜田川 韓紅に水くくるとは     在原業平

  こうやって詠んだのは、もう半世紀以上前の正月ーーなつかしいですね。

三歩と散歩道
 2013年 11月
 Vol.110-sanpo3


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