朝露の 蝶


 秋も半ばを過ぎ、朝夕の冷え込みが感じられるようになりました。冷え込む夜を、
 葉陰で耐える蝶たちとって、朝はまさしく明るい希望。夜露に濡れた羽や身体を
 暖めてくれる朝のお日様の恵みを受け、朝露が乾くのをじっと待ちます。

 羽が乾き、身体が温まれば、はばたき、風になり、空のなか。
 身体が温まらなければ、そのときは、さようなら。
 その日まで、今このときを せいいっぱい。

ちはら台の散歩道
  Vol.3-sanpo9
  2004年秋

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