ぼく いくよ

  公園の糸杉の高みに登って、降りれなくてミーミーと泣いていた生後2ヵ月
  位の黒白の子猫を脚立に登って手の中に入れて、家に連帰り保護しました。
  手の中で、わたしの顔を真ん丸な目で、じっと見つめて、みゃーみゃーと
  話して、すこし落ち着いてくると、わんぱくぼーずの始まり始まり。

  先住の黒白の熟女猫はこの子を毛嫌いし、先住のお殿様犬はおもちゃ扱い。
  そんなことはなんとかなるのでしょうが、この子は後何年生きるのか、15年
  20年先はこちらがどうなっているか、面倒みきれるのかーーーそんな思いで
  この子の里親探しをして、2週間余りの保護観察が終わることになりました。

  里親に「元気でな」と渡した後、気を取り直して「花でも見に行こうか」。

三歩と散歩道
 2014年 7月
 Vol.118-sanpo1


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