五月の 朝に


  一人歩く 野道
  ひんやりとした 風と
  きらきらあふれる ひかり

  風は冷気の小粒となり
  衣を抜け肌にいたり
  肌を清めるがごとく
  透りすぎてゆく

  冷気の小粒は
  喉を通りて胸に入り
  ひんやりと内より清めん

  おお 朝の光よ
  おお 朝の冷気よ
  我と共に 歩まん

三歩と散歩道
 2016年 5月
 Vol.140-sanpo1


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