真夏に蝶


  300mmのレンズをつけたカメラと団扇(うちわ)を手に下げて、左足の
  サブポケットに入れたポットの氷水の触れ合う音を頼りに、熟れ始めた
  朝の光と、熱風がそよぐ小高い丘に登っていきました。

  輝く光と熱気の中に、ハクチョウソウの花が光をはね返して真白に輝き
  ながら、熱さを楽しんでいるかのように、ゆらゆらとそよいでいます。

  その白い花に、黒いジャノメチョウがとりついて吸蜜したり、シジミが
  ちょっかい出したりと、花と蝶は熱さしらずの様に見えます。

三歩と散歩道
 2016年 7月
 Vol.142-sanpo1


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