アブラゼミ 鳴く


  暑い夏もお盆を迎えて、青空に浮かぶ白い雲が夏の終わりの様子を示し、
  真昼の陽射しも心なしか少し優しくなったような気もします。
  少し涼しいうす曇りの昼下がり、カメラを持って花よ蝶よと出かけました。

  それでも歩き始めると、アブラゼミのお構いなしの、うるさい鳴き声が、
  ジージー、ジジイと大汗をかいた身には堪えます。

  もうこの時期になると、アブラゼミを捕る子もなくて、低い木の幹に止ま
  って、鳴き喚いています。「しょうがないから撮ってあげるよ」と何枚か
  撮っていると、すぐ近くの桜の葉の空蝉(うつせみ)に気が付きました。
  空っぽの体の中に、うるさい鳴き声をいっぱいためているようですね。

三歩と散歩道
 2016年 8月
 Vol.143-sanpo2


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