秋の光の中で


  秋も11月、寝起きのガラス越しに、朝の冷え込みで霜が降りた白い屋根
  を見ると、身体も気持ちもすこしふるえて、「霜月」だなと実感します。

  でもそんな日は、陽が上がって風がおだやかな時が多く、光の中に出て
  ぽかぽかと身体と気持ちを温めたくなりますーーやあやあ小春日や!と。

  それは、花も蝶も、小虫も同じで、明るい光の中でそよ風を楽しんだり、
  蜜を喜んだり、石からの暖でおなかを温めたりします。

  あたたかき 秋の光や 小春日や。

三歩と散歩道
 2016年 11月
 Vol.146-sanpo1


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