石に噛みいる 秋
10月も末となり、朝は冷え込み、手が冷たくなって手袋が欲しくなるようになりました。
そんな寒い朝も、陽が出て青空が広がると小春日のような陽気となり、暖かな日差しに誘われ、
小鳥か蝶をとカメラを持って村田川に出かけました。
花も蝶も小鳥もカメラを向けたくなるような姿が見えないのですが、青空と暖かな陽射しを
楽しみながらあぜ道を歩いていくと、鮮やかなナンテンの赤が青空と光に映えて輝いています。
三歩と散歩道
2017年 10月
Vol.157-sanpo3
’17年9-12月表紙へ
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1: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
ナンテン
2: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
ナンテン
ナンテンの鮮やかな赤に少し満足して、村田川を下り始めると、小石交じりの道のあちこちにイナゴやバッタがじっと
へばりついています。
村上鬼城の「小春日や 石をかみいる 赤とんぼ」という句を思い出しながら、「もう赤とんぼはいないけれど、代わりに
君たちが石を噛んでいるのか、温まれよ」と邪魔をしないように写真を撮って、踏まれるなよと思いながら足元に注意
して歩き始めます。
3: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
アカハネ オンブバッタ
4: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
オンブバッタ
5: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
コバネイナゴ
6: 2017年10月 26日 村田川 押沼
コバネイナゴ
カマキリ君たちも同じように、石に食らいついて暖を採っています。
少し前までは、道で出会ったカマキリは近づくと頭を持ち上げ、カマキリの手を持ち上げて威嚇するポーズをとったものですが、
今は、少し頭を上げて「もう暖かい方がいいや、ほっといて」といわんばかりの態度でしたね。
7: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
コカマキリ
8: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
コカマキリ
9: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
コカマキリ お腹には卵がいっぱいか
10: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
コカマキリ お腹 あっためよ
少し風が出てきて、ススキがゆらゆらとなびいています。
今月の始めに、ススキとお団子を、と思い村田川でススキを探しましたが、まだ真っすぐ立っていて、げんきげんきの姿で、
十五夜のススキにはかなり早いかなと思いながら持ち帰り、窓際に飾りました。
その元気だったススキも、穂先がゆったりとたれて、窓際で静かにたたずんでいます。
野のススキも、冷え込み始めた夜を過ごして、少し年老いて、暖かな光の中で、そよ風と楽しくたわむれているようですね。
11: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
ススキ
12: 2017年 10月 26日 村田川 押沼
ススキ
13: 2017年 10月 26日 村田川 番場
コセンダングサ
14: 2017年 10月 26日 村田川 番場
アラゲハンゴウソウ