寒月に カワセミ


  朝晩に冷え込みが厳しく、冷たい風が吹く毎日が続いていて、寒い月と思わず言い出します。
  そんな寒い日々に、風がおとなしく暖かな朝がやってきて、カワセミに会いに行きました。

  着いた先にはカメラマンは誰もいなくて、カワセミの鳴き声も聞こえません。双眼鏡をぶら
  下げた散歩中の地元のおばさんに聞くと「たまに来るよ」と澄ました返事。

  今日はダメかなと車に戻ると、頭の白いジョウビタキが近くでヒッヒッと鳴いて引き留める
  ので、カメラと三脚を出してジョウビタキを撮り始めると、遠くの池の端で飛ぶ子がいます。
  ジョウビタキにちょっと待てと言いおいて、そそくさと池に戻ると高みの枝で魚探しをして
  いるカワセミがいます。

  カワセミウオッチャーの地元のおばさんたちに、こちらの角度がいいよなどと新参者扱いを
  されながら、風もない、暖かな、明るい光の中、おばさんたちとカワセミを楽しみました。

三歩と散歩道
 2018年 2月
 Vol.161-sanpo2


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