ペパーミントに 蝶


  朝露に濡れて、朝日を受けている稲穂に会いに行こう、稲穂の精が、悩ましく
  なるような精が、漂っているだろうと、早朝に出かけました。

  少し遅かった? 稲穂は育って少年・青年期を過ぎたようで、精は残り香か、
  ほのかな香りがあぜ道にとどきます。

  次に会えるのはいつかと心惹かれながら歩いて、ペパーンミント土手に着くと
  小さな茶色が飛び交っています。「セセリ君だ」気が晴れてうれしいひと時が
  始まり、撮っているとヒメアカや、キタテハや、ベニシジミがペパーミントに
  とりついているのにも気が付きました。

  そうか、村田川の蜜はここだけなのか、と暑い夏にも負けないペパーミントの
  花を応援します。「たくさん咲いて、蝶を呼んでおくれ」。

三歩と散歩道
 2018年 8月
 Vol.167-sanpo1


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