ウラギンと ムラサキ


  ウラギンシジミは少年の頃、北杜夫の本で少年がウラギンシジミを幽玄な幻の
  蝶として林をさまよいながら求める情景が記憶に残り、幻の蝶とはどんな蝶だ
  ろうかと思ったのが、40年ほど後写真を撮るようになって、偶然に出会えた、
  その時に「これがウラギンシジミだ」とその記憶がよみがえってきました。

  ムラサキシジミはここ数年、出かける時の玄関先や、庭の垣根で見栄えしない
  薄汚れた茶色の蝶を時々見かけて少し気になっていました。

  ある時、光の中を飛ぶムラサキ色の羽に出会えて、注意して様子を見るように
  していると、開いた羽のムラサキをカメラに収めることが出来、名前も調べて
  「我が家のムラサキシジミ」として付き合いが始まり、今年も出会えました。

  その特別なウラギンシジミとムラサキシジミ、よく出会えました。

三歩と散歩道
Vol.168-sanpo4


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