曼珠沙華 咲いて


  狐の嫁入り、と言っていた古里のあぜ道や、
  排気ガスがあふれていた、都市の幹線道路の中央分離帯や、
  散歩道の桜の木の根元や、
  山里の黄金色の稲穂が広がるあぜ道。

  刈入れが済んだ古代米栽培田のあぜ道の
  赤く咲く花に引き寄せられる、アゲハの様に
  我もまた、赤き花に向いて、秋の日をいとおしむ。

三歩と散歩道
Vol.168-sanpo6


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