ロートルカメラと花


  梅雨空の続く土曜日、花に会えないかなと、お気に入りの
 ロートルカメラD3を持って押沼に出かけました。

  この古いカメラで撮ると、花はやさしい感じになるような
 気がします。当時は最先端のカメラでしたが、今の機種から
 すると、連写速度も、画素数も、ピント合わせも、ひと時代
 前の性能なんでしょうね。

  でも撮った写真を見ると、何故かゆったりとした優しさが
 あります。
 何が違ったのかな?画素数が少ない分一画素当たりの面積が
 多くて光がたくさん入って、ゆとりのセンサーだったのか?

  人も同じように古くなると、融通が利かなくなって、少し
 頑固になったり、反射神経も衰えて、ボケも混じり始めてき
 ますが、積み重ねてきて残っている物が、ゆっくりと年寄り
 の知恵となってしみだしてくれればいいなと感じます。

  花も、そのような年寄りの知恵で、やさしくまろやかに撮
 れればいいなと向かいますが、簡単ではないようです。

三歩と散歩道
Vol.213 sanpo3
 2022年 6月24日

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