秋風 吹いて


  秋の風が吹く朝、公園の中を歩いていると木の枝を揺さぶる風の音が
 強くなって、足元に何かが落ち、パーンと音がして驚きます。足元を見
 ると、とちの実が落ちています。

  様子を見ていると、次々と実が落下し地面に当たるとパーンと音がし
 て実が割れるのがわかります。そうか地面に落ちた時の衝撃で厚い殻が
 はじけて割れ中の実が現れ、やがて土に埋まって新しい芽となるのかと、
 とちの木の知恵を感じます。

  まだ割れていない殻の実を拾うと、固い殻でごつごつとした触り心地、
 握った感触も良く、なんとなくポケットに入れて持ち帰ることになりま
 した。  どこかに埋めてやろうか?

三歩と散歩道
Vol.240 sanpo3
2024年 9月21日

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